為替で答えが変わる理由:米国指標をJPYで比較する
JPYを米ドルに換算し、米国指標の比率を適用して戻す3段階の計算と、為替表示の向きを解説します。

米国指標だけでは足りない理由
JPYの金額と米国指標は通貨の基準が異なります。CapsWindowは開始金額を米ドルに直し、米国M2またはCPIの比率を掛け、終了時の為替で本国通貨に戻します。米国指標が上昇しても、JPYでの増加はそれより大きくも小さくもなり得ます。
Federal Reserve · H.10: exchange-rate quotation
3段階の計算式
開始金額をA、開始・終了時のJPY/USDをE0・E1、米国指標をU0・U1とすると、結果は(A / E0) × (U1 / U0) × E1です。仮にA=1,000、E0=10、E1=12、U1/U0=1.10なら、100 USD、110 USD、1,320 JPYの順に換算します。このレートはJPYの実際の相場ではありません。
| 開始月 | 計算式 | 終了月 |
|---|---|---|
| 1000 JPY | 1000 / 10 | 100 USD |
| 100 USD | 100 × 1.10 | 110 USD |
| 110 USD | 110 × 12 | 1320 JPY |
間違えやすい条件
Eが上昇すると1米ドルに必要なJPYが増え、本国通貨は米ドルに対して下落したことになります。元のレートが本国通貨1単位当たりの米ドルなら、逆数に直します。月も一致させます。月平均同士の計算は期間比較であり、日々の取引の再現ではありません。スプレッド、手数料、税金は含みません。
4つの結果を比較する方法
同じ利用可能期間で、本国M2、本国CPI、JPYに戻した米国M2とCPIを比較します。米国基準を本国の消費者物価と同一視せず、米ドル指標と為替の影響を分けて読みます。欠測があるときは利用不可とし、レートを作り足しません。
よくある質問
換算結果が大きいほど米国指標の上昇が大きいのですか?
必ずしもそうではありません。JPY/USDの変化が指標の変化を増幅したり相殺したりします。
米ドルを保有した収益率ですか?
いいえ。統計基準の比較です。利息、売買時点、スプレッド、費用、税金をモデル化していません。